フリースタイル(自然)出産、母乳育児、妊娠について|大阪|泉南|阪南

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フリースタイル出産と母乳育児の笠松産婦人科・小児科

院長の学術活動報告

院長の活動報告(H24年6月)

6月11日

日総研原稿 『フリースタイル出産の意義と実践~妊娠期から陣痛・出産時』の原稿を送りました。
内容は、日総研出版 妊産婦と赤ちゃん 2012年7月25日 発行の「フリースタイル分娩 実践集」に掲載(13ページ)されていますので、詳しくはお読みいただけると嬉しいです。なお参考として「見出し~小見出し」を案内します。  

   ○施設紹介

   ○フリースタイル出産導入の契機

   ○フリースタイル出産の意義

    ・お産を考える


     分娩台のお産の問題点(狭いこと、高いこと、動けないこと、
     孤独、特異)

     「いいお産」の指標(お産が進み、赤ちゃんが生まれること、
      赤ちゃんが仮死にならず、元気に生まれること、母親に
      とって楽である、幸せであること)

   ・「フリースタイル出産」とお産

     自然である
        
     私たちの文化である(「お産椅子」で産む、「座って産む」
     2つの文化、私たちの選択)
            
     生理的である

   ・「フリースタイル」と赤ちゃん

     安全である
           
     受け入れやすい
        
   ・「フリースタイル」と母親

     母親は自由である

     不自然な痛みがない

     母親主体である
 
     チームとしての家族

     わが子

    ・フリースタイル出産とは

   ○フリースタイル出産を準備する
    ・妊娠中の準備
   
    「妊娠、出産の異常」を防ぐ
            
     妊娠中に準備すること(陣痛、出産に関する情報を提供する、
     具体的日常的なアドバイスを
する、フリースタイル出産を
     呈示する、起こり得る、望ましくない可能性について話す)

     コミュニケーション作り(母親をプロファイルする、
     「大切にされている」と感じられる関係作り指す)
         
    ・出産時に取り組むこと
              
     考えられる基本的条件(出産の環境作り、大切にされている、
     守られていると感じられる係わり、できるだけ医療介入を
     少なくすること、「身体を起した前傾前屈姿勢」から自由に
     選ぶ、お産の立会い、至福のひと時(バースカンガルーケア)
     をプレゼントする
            
     お産経過で評価する
            
     母親が主人公
            
     陣痛中の「赤ちゃん(胎児)の心理」を想う
        
   ○私たちの施設のデータ
    ・出産場所と方法、フリースタイル出産の比率
    ・出産場所と出産体位
    ・フリースタイル出産の体位
    ・フリースタイル出産と医療介入率
    ・フリースタイル出産と立会い
    
   ○おわりに
    フリースタイル出産について、まとめる機会をいただき、
    まことにありがとうございました。

 
6月14日   
国立大阪南医療センターで、『母乳育児支援、これからの課題』の演題で講演しました。
   
 講演の内容を、以下の目次で示します
  A.出産施設の指標、目標
   1.「母乳育児成功」という目標・・・「母乳育児成功」の
                     「三つの目標」
   2.母乳と母乳率・・・母乳の定義、評価、支援のキーワード、
              母乳率の分類など
   3.補足・・・補足を考慮する徴候、搾母乳、糖水と人工乳、
          補足と1ヵ月健診母乳率
   4.赤ちゃんの体重・・・母乳率と「児の体重減少,回復,増加」
              「最低体重日、退院時、1ヵ月」と「適切
               な、要注意の、適切な」体重を自施設の
               データから探る
 B.「入院期間1週間」の支援
   1.母乳育児は「3つの要素」で成り立っている・・・
                 「おっぱい」「赤ちゃん」「母親」
   2.入院中の母乳育児を「三段階にステージ分類する」・・・
                      「初期評価期」「乳汁分泌期」「児体重増加期」
           「母乳育児確立期」
   3.三ステージの間に「3.5ヵ所にチェックポイント」を設ける
          ・・・「出生直後」「出生20時間」
                          「最低体重日」「退院日」
   4.「吸着・分泌量」「発育・発達」「母性・関係性」
   5.まとめ

  C.「おっぱい」から「きずな」へ
   1.「育つ力」「育てる力」を引き出す、3度のチャンス・・・
          「早期母子接触」・・・感受期での話し掛けと
                     「アイコンタクト」
    「(安)静覚醒」・・・「抱いて、目を見て、語りかける」
    「動(的)覚醒」・・・「早めの空腹のサイン」でおっぱい、
               サインのやり取りで「母子関係作り」
   2.赤ちゃんの育つ力が育つ、入院中、2週間
        
たくさんの皆さまに私の話をお聞きいただき、ありがとうございます。とても懐かしい方にもお会いすることができました。病院関係者の皆さま、このような機会をいただき、ありがとうございました。

 
6月19日   
バングラデッシュの新生児科医 シャキリ・アーメッド医師が来院。
大阪府立母子センターに研修目的で来られているシャキル医師が、私たちの施設にも1日訪問されました。病棟ではスタッフより「授乳介助、バースコーナーでフリースタイル出産」の説明、小児科外来では小児科医より説明と「産後の健診~2週間、1ヵ月、2ヵ月」の見学、昼食後、産婦人科医よりのプレゼン『私たちの施設の妊娠、陣痛、出産、入院中の係わり』 と、シャキリ先生から『バングラデッシュ、新生児医療』のプレゼンを聞かせていただきました。厳しいバングラデッシュの新生児医療とシャキリ先生の旺盛な好奇心とエネルギッシュな行動力に、とても感心させられました。当院の「バースコーナーでのフリースタイル出産」に興味を持っていただいたようですが、何かお役に立てたなら、とても幸いです。
 

6月23~24日  
日本母乳の会理事会のため、東京に行ってまいりました。毎年の時期の理事会では今年の「BFH」認定推薦施設が決まります。


 
6月30日  
大阪府立母子センターでワークショップが開かれ、小講演ですが、『母乳育児支援、補足を考える』の演題で、話してきました。講演の内容は、
A.「10ヵ条」の「第6条」について・・「第6条の評価基準」
  「母乳代替品の使用が許容される医学的理由」「母乳代替品の
   マーケティングに関する国際基準のコンプライアンス」「お母さんに
   やさしいケアに関する世界評価基準」
B.「補足と母乳率」・・「補足を考える・・・補足を少なくする、
             何を補足する」
  「補足を減らす、の実際」・・「さまざまな対策」「1週間入院で
                 できること、必要なこと」
 

たくさんのスタッフが、母乳育児支援について真剣に議論されている姿に感動しました。これからも頑張ってください、可能な限り応援します。      
 

 

投稿者 笠松産婦人科・小児科 (2013年07月26日 19:14)